スキルアップ志向の強さは現代の看護師業界におけるトレンドです。少しでも他の看護師にはないスキルを身につけてより良い待遇で働けるようにすることや、復職や再就職を容易にすることが目指されています。その傾向は着実に救急医療の現場にも浸透してきていて、看護師のレベルの向上が見られるようになってきました。
少ない人数の看護師でミスのない仕事を行えなければならないのが救急医療の現場の大変さであり、一人一人の看護師のレベルが十分に高いことが要求されます。その自覚を持って自らスキルアップに励もうという看護師が増えているのが現状です。仕事がいかに忙しくても自分から時間を作って勉強に励み、関連する資格を取得して活躍の機会を増やそうとすることは多くなりました。また、スキルアップを目指す看護師が増えていることを受けて、看護師会などでも積極的にスキルアップセミナーを開くようになっています。なかなか時間が取れなくてもセミナーに参加して少しでも新しい知識をつけようと努力する看護師もよく見かけられるようになりました。
救急医療の現場にいると看護師は自分の力不足を感じることがよくあります。その影響を受けて、少しでも患者や他の医療スタッフの役に立てるようになろうと必死にスキルアップを目指す傾向が生まれているのでしょう。現状として切磋琢磨をしながら看護師のレベルが向上してきている状況があり、救急外来での対応の質も向上してきています。